ニホンイノシシ(Sus scrofa leucomystax
資料名 学名:Sus scrofa leucomystax
和名:ニホンイノシシ
資料番号 Ma540
分 類 偶蹄目
イノシシ科
寸 法 体長:110センチ
体高: 75センチ
捕獲日 平成11(1999)年2月1日 捕獲地 四日市市水沢
解 説  ニホンイノシシは、本州、四国、九州、淡路島に分布し、雪に弱いため積雪の多い地域にはほとんど見られません。積雪の少ない三重県内では、平地から山地にかけて広く分布しています。イノシシが主に夜間に活動しているために姿を見ることはほとんどありませんが、生息数は結構多く、意外に身近なところに住んでいる野生動物です。寿命は、野生ではい10年ぐらいですが、飼育した場合は20年ぐらいです。
 山道や農道を歩いていて見かける動物が浅く土を掘り起こしたようなあとの多くは、イノシシが土の中にいる昆虫やミミズ、草木の実や根などを食べるために円盤状の鼻先で地面を掘り起こしたあとです。また、田畑の作物を食べ荒らしてしまうことがあることから、里山の田畑ではフェンス張りめぐらせ「イノシシよけ」として作物の食害を防いでいます。近年、野生生物によるいろいろな被害が増加していますが、山に食物が少なくなったことよりも栄養価の高い作物のある人里に野生動物が安心して降りてこられるようになったためといわれています。現在、里山には人の姿がほとんど見られず、下草刈りもあまり行われないため身を隠す場所が増え、直接人里に近づきやすくなっているようです。
 「むこう見ずに猛然と物事をすすめる」ことを「猪突猛進(ちょとつもうしん)」といいます。イノシシは、人間や猟犬に追われた場合に「あまりの怖さにパニックを引き起こし、まれに突進してしまうこと」がありますが、ふだんは木の実や小さな動物を食べながらゆっくり歩いて生活しています。
 ちなみに、古代の中国やヨーロッパで、野生のイノシシを家畜化し、主に食肉用に改良されたのがブタです。イノシシの体形は、やぶの中をくぐりやすいように足が短く、体の幅が狭く、体の後ろのほうに肉が少ないのが特徴ですが、ブタはさらに足が短く、体の幅が広く、体の後ろのほうに肉が多くついていて、効果的に食肉を得るために改良されているのがわかります。(I)

 平成19年の干支は「亥」です。三重県立博物館では、年末年始の平成18年12月12日(火曜)から平成19年1月31日(水曜)までイノシシのはく製標本を展示する「すぽっと展示 干支−いのしし−」を開催します。
ニホンイノシシ(メス)
ニホンイノシシ(メス)
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